親知らずの抜歯跡は、いつ治りますか?【親知らず抜歯跡の治癒のスケジュール】
皆さん、こんにちは。
リッツ歯科・口腔クリニックです。
親知らずを抜歯した後、その傷がいつごろ治るか気になる方も多いのではないでしょうか。
歯を抜いた後は少しずつ治癒していきますが、1カ月くらいで凹みがなくなり、完全に元の状態に戻るまで半年〜1年くらいかけながらゆっくり治っていきます。
今回は親知らずの抜歯後がいつ治るかについて詳しくご紹介します。
STEP1.抜歯した部分に血液のかたまり(かさぶたのようなもの)ができる(抜歯当日~翌日)
抜歯した凹みに血液が固まり、血のかたまりの「血液のかたまり」が作られます。
この血餅はかさぶたの役割をするため、治癒過程では大切な役割を果たします。
この期間は 強いうがいをするとこの血餅が取れてしまうため、うがいをする時には優しいうがいをしましょう。
STEP2.歯ぐきが再生され始める(2日目~1週間程度)
この毛細血管と細胞が周りの骨から血管に入り込み、肉のかたまりのような「肉芽細胞」に変化していきます。
STEP3.骨が形成され始める(1~2週間程度)
肉のかたまりのような肉芽細胞が変化して、骨が再生していきます。
STEP4.抜歯後の凹みがふさがる(2週間~30日後)
少しずつ治癒した凹みはほとんど歯肉で覆われます。
表面はほとんど治癒したように見えますが、内部はまだ完全に治癒していないため、中の骨が周りの骨とほとんど変わらないようになるまで6カ月〜1年程度かかります。
骨の治癒は抜歯した歯の感染具合によっても期間が変わるので、個人差があります。
抜歯後の痛みは何らかの原因で血液が固まらず、骨の上に歯ぐきが作られないドライソケットが原因のことが多く、抜歯したところも血液のかたまりが取れて骨が露出し、細菌感染を起こしています。
抜歯した部分にできるはずの「血液のかたまり」が取れてしまうと、抜歯してから1週間程度すると強い痛みを感じるようになります。
通常は2〜3日程度で痛みが落ち着いていき、1週間すると痛みがなくなることが多いですが、ドライソケットは1週間経過しても強い痛みを伴います。
ドライソケットの場合は、抜歯した部分が白くなり骨が白く見えるようになります。
原因として考えられるのが、「歯ブラシやつまようじなどの刺激」「強すぎるうがい」です。
抜歯したところは、血液が固まって骨が塞がっていることを確認してから磨きましょう。
その間は少し汚れがついていても、無理に触らずに優しくうがいをする程度にとどめておきましょう。
もし、抜歯した後に骨が見えていたら、すぐに歯科医院に相談しましょう。
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